江ノ電の歴史

江ノ電開業までの道のり

江戸時代の終わりころ、江戸庶民の行楽地として、大山参りの精進落としや、鎌倉の寺社参拝の休息の場所として江の島は観光地として定着をはじめました。

明治20年(1887年)東海道線藤沢駅が開業し、明治24年(1891年)に江の島までの橋が完成するなどを契機に江の島への観光客は急増し、海水浴のメッカとなっていきました。特に、鉄道が開通したことにより江の島は東京から日帰り圏内となったことも観光客の増加を後押ししたようです。

そんな中、藤沢から江の島まで観光客を運ぶ鉄道の敷設機運がたかまったのは想像に難くないところですが、当時、鉄道の建設にあたり、それまで藤沢から江の島まで観光客を運んでいた人力車夫の反対をどう解決するかが大問題だったそうです。人力車では40分かかるところ、鉄道では10分で着いてしまうのですから反対も止むをえないかも知れませんね。

鎌倉に至る2つの難関

江ノ電の藤沢-片瀬(江ノ島)間開業後、鎌倉に至るまでに大きな関門が2つあったようです。

一つは、極楽寺トンネルです。そして、二つ目の関門が、鎌倉で横須賀線をいかに横断するか、ということでした。当初は平面交差の計画だったようですが、当時の鉄道院(今でいえば国土交通省)の判断は平面交差はダメ、立体交差にせよ、というもの。そこから横須賀線の高架工事を行い無事立体交差が完成するわけですが、その立体交差の工事に3年ほどかかったのでした。

かくて、江ノ電は藤沢-鎌倉間の工事に8年9ケ月を費やしたわけですが、先人の苦労のおかげで今我々は江ノ電の風情を楽しめるわけです。感謝せずにはいられないところです。

江ノ電の歴史 簡易年表

出来事
1902年(明治35年)藤沢-片瀬(現在の江ノ島駅)間が開業
1903年(明治36年)6月:片瀬-行合(現在の七里ヶ浜駅と稲村ヶ崎駅の間)間が開業
7月:行合-追揚(現在の七里ヶ浜駅と稲村ヶ崎駅の間)間が開業
1904年(明治37年)追揚-極楽寺間が開業
1907年(明治40年)2月:極楽寺トンネル完成
8月:極楽寺-大町(現在の鎌倉駅と和田塚駅の間、ハリス記念鎌倉幼稚園のそば)間が開業
1910年(明治43年)10月:横須賀線立体交差工事完成
11月4日:大町-小町(現在の鎌倉郵便局あたり)間が開業 藤沢-小町間全線開通
1929年(昭和4年)片瀬駅を江ノ島駅に名称変更
1949年(昭和24年)鎌倉駅が鎌倉駅西口に移転
1997年(平成9年)鎌倉高校前駅が関東の駅100選に選ばれる
1998年(平成10年)極楽寺駅が関東の駅100選に選ばれる
2010年(平成22年)江ノ電 藤沢-鎌倉間全線開通100周年

TOPPAGE  TOP 
RSS2.0